木の家の住み心地が良いのは
調湿作用があるからだと言われています。
湿度が高い時には空気中の水分を吸収し、
湿度が低い時は逆に水分を放出して、
常に適度な湿度を保つ働きをしています。
この機能は、特に高温多湿の夏や乾燥する
冬に効果を発揮し、快適な住環境をサポートしています。
帰宅して素足になると、何となくほっとしたような解放感を覚えます。また、足の裏をもんだり温めたりすると気分がリラックスするように、足の裏から伝わる感触や情報は、直接脳に伝達されると
言われています。
スギのように比重が軽い木ほど、あ たたかく感じられます。
厚くするほど断熱性は増し、あたたかさも増します。また滑りにくいのでお年寄りや小さなお子様のいる場合でも安心です。
木は高音・中音・低音をバランス良く吸収して、ほどよい
残響音を残してくれます。
音が聞きやすく、まろやかになるため、最近ではコンサート ホールなどにもたくさん木が使われています。
一般のご家庭でも木のインテリアにすれば、この効果は
手に入れられます。家族の話し声や音 楽なども
心地良く聞こえるはずで、音に対するストレスを和らげてくれます。
木のインテリアは、カビやダニの発生も抑えます。
カビの発生原因である室内の湿度を快適にする木は、
まさにカビの発生を防止する役目を持っ ています。
また、ダニは赤ちゃんのいる家庭では大敵です。
不衛生であるばかりか、病気やアレルギーの原因にもなりますが、無垢の木の床にすれば、ダニの発生を
防ぐことができます。一部の木に含まれている
精油成分がダニの抑制効果を持っているためです。
本の気候を考えると、夏涼しく冬暖かい家が理想的です。
木材の持つ断熱性と調湿性をうまく使うことが、
住宅の快適空間をつくることにつながります。
鉄筋コンクリート造住宅は冬は暖かいのですが夏は
外気と同じ室温になっています。
木造住宅は外気温と比較したとき、夏涼しく冬暖かくなっているのがわかります。
木材が鉄より火に強いと言ったら「そんなはずはない」と思われるかもしれません。確かに、木材は燃えますし、
鉄は燃えません。
しかし、木材もある程度の厚さや太さがあれば
表面が焦げるだけで、それ以上はなかなか燃えません。
鉄は温度が250度になると変形しはじめ、
5分もたたないうちに元の強さの半分になってしまいますが
、木材が元の強さの半分になるのには20分もかかります。